紙飛行機にも飛ぶ法則がある
紙飛行機の翼断面形状(翼型)は、たいてい薄い板状である。
一方、ふつうに思い描く飛行機の翼型は上に凸である。
紙飛行機の翼型を、飛行機を真似てキャンバ(ふくらみ)を付けたり前縁を丸くしても性能は良くならないと言う。
同様にトンボの翼型も前縁が尖っており、かつギザギザであるがこのほうが性能がいいという。
これはレイノルズ数の違いが原因であると言われている。
レイノルズ数は速度と注目する長さに比例するため、紙飛行機やトンボにとっての空気の流れは、飛行機と比べると3ケタほど小さなレイノルズ数であり、小さくてゆっくりと飛ぶものほど空気の粘り気の影響を強く受けることになる。
ゴムのカタパルトで時速100kmを超える高速で発射される紙飛行機の場合には、発射直後と上空を時速数キロでゆっくりと滑空している場合でとはレイノルズ数がまったく違うわけである。
鳥の世界と昆虫の世界の違いと表現するとわかりやすいかもしれない。
参考URL:
折り紙飛行機(エンジェル1号)
紙飛行機 CONTENTS 折り方9種類